ニキビ治療は段階で考える|原因・市販薬・皮膚科治療を薬剤師が解説

皮膚疾患

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1. はじめに

思春期や20代前半の大きな悩みとして、いまだに上位にくるのが「ニキビ」です。ドラッグストアでもニキビ治療薬の棚は常に人気ですが、実際に街で見るかぎり、かなりひどくなるまで放置されているニキビも少なくありません。

本来、ニキビは早めの予防と正しい治療で、ある程度コントロールできる皮膚疾患です。ところが、SNSやネット上ではいまだに「塗り薬を毎日塗っていれば何とかなる」「洗顔をこまめにすれば治る」
といった、少し極端で誤解を生みやすい情報も多く、本来必要な保険診療(皮膚科の治療)につながっていないケースも見受けられます。

私自身、以前は皮膚科門前の薬局で勤務しており、「もっと早く皮膚科を受診していれば、ここまで跡にならずに済んだのに…」と感じる患者さんに何度も出会いました。ニキビは「その場しのぎで隠す」よりも、将来のニキビ痕を残さないように今きちんと向き合うことがとても大切です。今回は、

  • ニキビができる本当のメカニズム
  • 市販薬でできること・限界
  • 皮膚科での最新の治療(保険診療)
  • 体質や生活習慣に合わせた対策や漢方の考え方

を、薬剤師の立場からできるだけ分かりやすく、でも専門的なポイントはきちんと押さえて解説していきます。
「市販薬だけで粘る」のか「早めに皮膚科へ相談する」のか、その判断材料としても参考にしてもらえればうれしいです。

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2. ニキビの原因──“4つの異変”が重なると炎症が起こる

ニキビ(尋常性ざ瘡)は、思春期だけに起こる一時的な肌トラブルではありません。皮脂分泌の変化、毛穴の詰まり、そして肌の炎症反応が複雑に絡み合って進行する“慢性的な炎症性疾患”として理解されています。

その中でも、ニキビの発症に深く関わる基本要因として、次の4つの異変が知られています。

2-1. 皮脂の過剰分泌

皮脂は本来、肌を守るために欠かせない成分です。しかし分泌が過剰になると、毛穴の内部環境が大きく変化し、アクネ菌が増えやすい“無酸素で栄養豊富な状態”がつくられてしまいます。

皮脂が増えやすくなる背景には、いくつかの要因があります。

  • 思春期〜20代前半は、アンドロゲン(男性ホルモン)の影響で皮脂腺が活発になる
  • ストレスによるコルチゾール上昇も皮脂分泌を促す
  • 不規則な生活・睡眠不足・高GI食(砂糖・白米・菓子類)は皮脂腺を刺激しやすい

こうした条件が重なることで、毛穴の中はアクネ菌が好む環境へと傾き、ニキビの“土台”がつくられていきます。

2-2. 毛穴の詰まり(面皰形成)

ニキビの始まりは、毛穴が詰まる「面皰(コメド)」の形成です。最新の研究では、目に見えない“微小面皰”の段階からすでに軽い炎症が起きていることが分かっており、単なる詰まりではなく、ニキビという炎症性疾患の最初のステップと考えられています脚注[1]

毛穴が詰まる背景には、次のような変化があります。

  • 皮脂と古い角質が混ざり合い、角栓(コメド)が形成される
  • 毛穴の出口が狭くなり、内部に酸素が届きにくくなる
  • 目に見えない“微小面皰”が生まれ、ニキビの初期病変がスタートする

この段階で毛穴の環境が変化し、アクネ菌が増えやすい状態が整っていきます。 つまり、「詰まり」はニキビの土台をつくる重要なプロセスなのです。

2-3. アクネ菌(Cutibacterium acnes)の増加

アクネ菌(Cutibacterium acnes)は、もともと誰の肌にも存在する“常在菌”です。普段は肌のバリアを支える役割も担っていますが、毛穴が詰まって酸素が届きにくくなると、一気に増殖しやすくなります。すると、ニキビを悪化させるさまざまな反応が連鎖的に起こります。

アクネ菌が増えると、次のような悪循環が進行します。

  • 皮脂を分解する過程で遊離脂肪酸が産生され、炎症を誘発
  • 免疫細胞が刺激され、白ニキビ・黒ニキビが赤く腫れた炎症性ニキビへ進行
  • 重症化すると膿がたまり、瘢痕(ニキビ跡)につながることもある

つまり、アクネ菌そのものが“悪”なのではなく、増えすぎる環境が整ってしまうことが問題です。 毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌が重なることで、アクネ菌が暴走しやすい状態が生まれ、ニキビの炎症が一気に加速していきます。

2-4. 炎症反応(過剰免疫応答)

かつては「炎症はニキビができた後に起こるもの」と考えられていました。しかし近年の研究では、炎症そのものがニキビの発症と悪化に深く関わる“原因のひとつ”であることが明らかになっています。

微小面皰(目に見えない初期段階)の時点から、すでに肌の内部では炎症シグナルが動き始めています。

炎症反応には次のような変化が含まれます。

  • 炎症性サイトカイン(IL-1α など)が角化異常を誘発し、毛穴の詰まりを助長
  • アクネ菌が増える前から、免疫細胞が反応し始めている
  • 好中球やT細胞が集まり、白ニキビ・黒ニキビが赤く腫れた炎症性ニキビへ進行

つまり、炎症は“結果”ではなく、ニキビのごく初期から関与する重要なプロセスです。 皮脂の増加・毛穴の詰まり・アクネ菌の増殖と相互に影響し合いながら、悪循環を形成していきます。


▼異変は“どれか1つ”では発生しない

ニキビは 皮脂 → 詰まり → アクネ菌 → 炎症
という直線的な順番ではなく、互いに悪循環を作りながら進行する“複雑な炎症プロセス” です。

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3. アクネ菌とは

アクネ菌(Cutibacterium acnes)というと「ニキビの原因菌」というイメージが先行しがちですが、実は誰の肌にも存在するごく身近な常在菌です。皮脂をエネルギー源にしながら肌のpHを整え、外的刺激から肌を守るなど、普段はむしろ“味方”として働いています。

しかし、毛穴が詰まって酸素が届きにくくなると状況は一変します。アクネ菌が増えやすい環境となり、皮脂を分解する過程で炎症を引き起こす物質が生まれ、これが赤ニキビへと進行するきっかけになります。

3-1. アクネ菌にも“タイプ”がある

近年の研究により、アクネ菌はひとつの種類ではなく、いくつかの“株(タイプ)”に分かれることが分かってきました。その中には炎症を起こしやすい株と、そうではない株が存在します。

同じ「アクネ菌」であっても性質が異なるため、

  • ニキビができやすい人
  • ほとんどできない人
  • 赤く腫れやすい人

といった個人差の一因になっている可能性が指摘されています脚注[2]

3-2. 増えすぎたときに炎症が起こる理由

アクネ菌そのものが悪いわけではなく、「増えすぎる環境が整ってしまう」ことが問題の本質です。

毛穴がふさがって酸素が届きにくくなると、アクネ菌が好む無酸素状態が生まれます。さらに皮脂がたまって栄養が豊富になると、アクネ菌は一気に増殖しやすくなります。

この過程で、皮脂を分解する際に炎症を引き起こす物質が産生され、肌の内部では軽い炎症反応が始まります。こうした条件が重なることで、白ニキビや黒ニキビが“赤く腫れた炎症性ニキビ”へと進行しやすくなるのです。

3-3. 大切なのは “増えすぎを防ぐ” こと

アクネ菌は本来、肌を守る役割も担う大切な常在菌です。無理に“ゼロにする”必要はなく、むしろバランスを保つことが重要です。ポイントは、アクネ菌が増えすぎない環境を整えること。

そのためには、次のようなスキンケアや治療の組み合わせが効果的です。

  • 適切な洗顔で毛穴を清潔に保つ
  • 肌への摩擦や刺激を避ける
  • 面皰(詰まり)を改善する外用薬を活用する
  • 皮脂バランスを整えるケアを取り入れる

こうした日々のケアによって、アクネ菌が過剰に増えにくい環境をつくり、炎症性ニキビへの進行を防ぎやすくなります。

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4. 正しいスキンケアの方法

ニキビ対策で意外と難しいのが、「ちょうど良いスキンケアの加減」です。洗いすぎても、保湿しすぎても、刺激を与えすぎても悪化につながる──このバランスを崩してしまうと、せっかくの治療薬も十分に力を発揮できません。

大切なのは、肌のバリアを守りながら、余分な刺激を避けること。 この基本が整っているだけで、ニキビ治療の効果は大きく変わります。

4-1. 洗顔

「皮脂=悪いもの」と思われがちですが、皮脂は本来、肌のバリアの一部として働いています。強い洗浄力の洗顔料を使ったり、1日に何度も洗顔したりすると、この大切な皮脂まで取り除いてしまい、乾燥や刺激の原因になります。その結果、肌を守ろうとして皮脂が“リバウンド分泌”し、ニキビが悪化することも少なくありません。

洗顔で意識したいのは、必要なものは残し、余分な汚れだけを落とすこと

  • 1日2回(朝・夜)で十分
  • 低刺激の洗浄料を選ぶ
  • こすらず、泡で包むようにやさしく洗う

この3つを守るだけで、肌の負担は大きく減り、ニキビ治療の土台が整います。

4-2. 保湿

「保湿は乾燥肌の人だけがするもの」と思われがちですが、実はニキビ肌こそ適度な保湿が欠かせません。肌が乾燥すると角質が硬くなり、毛穴が詰まりやすくなるうえ、乾燥を補おうとして皮脂が過剰に分泌されることもあります。これが“ニキビの悪循環”を生む大きな要因です。

洗顔後は、肌のバリアを補い、安定させる保湿を意識しましょう。

  • アルコールが強い化粧水は避ける
  • セラミドやヒアルロン酸など、バリア機能を支える成分を選ぶ
  • べたつきが苦手な人は、乳液よりジェルタイプが使いやすい

保湿の目的は「たっぷり潤わせること」ではなく、治療薬が刺激なく働ける“土台の肌”をつくること。 ここを押さえるだけで、ニキビ治療の効果はぐっと高まります。

4-3. 摩擦対策

ニキビを長引かせる大きな原因のひとつが、日常の中に潜む“ちょっとした刺激”です。自分では気づきにくいのですが、肌に繰り返し摩擦が加わると炎症が悪化し、治りにくくなります。

たとえば、

  • マスクが肌にこすれる
  • 髪が額や頬に触れる
  • タオルでゴシゴシ拭く
  • メイクやクレンジングの摩擦が積み重なる

こうした小さな刺激が、実はニキビを悪化させる大きな要因です。

特にメイクをする人は、クレンジングの選び方が重要です。刺激の少ないタイプを選び、「擦らずに落とす」ことを徹底するだけで、肌の負担は大きく減ります。

4-4. 治療の前準備

ニキビ治療では、どんな薬を使うかが大きなポイントになります。しかし、肌の状態が整っていないと、外用薬の刺激が出やすくなり、途中で使い続けられなくなることがあります。これでは、本来得られるはずの効果が十分に発揮されません。

だからこそ、スキンケアは「治すための準備」と考えることが大切です。

  • 洗いすぎず、肌のバリアを守る
  • 適度な保湿で角質を整える
  • 摩擦や刺激をできるだけ避ける

この3つができている肌は、レチノイド、ベンゾイル、抗菌薬などの外用薬を受け入れやすく、治療効果も安定します。

スキンケアは“治療の補助”ではなく、治療の土台をつくるステップ。 ここを整えるだけで、ニキビ改善のスピードと実感は大きく変わります。

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5. 食生活やストレスとニキビの関係性

ニキビは皮脂や菌だけの問題ではなく、体の内側の影響も少なくありません。
特に食生活とストレスは、肌の代謝やホルモンバランスを通じてニキビの「悪化因子」になり得ます。
ただし「これを食べたら絶対ニキビが出る」という単純な話ではなく、あくまで“傾向”として理解することが大切です。

5-1. 食生活とニキビの影響

近年の研究では、食事とニキビには一定の関連があるとされています。
特に以下の要素は、皮脂分泌や炎症に関与しやすいと考えられています。

  • 高GI食品(白米、パン、砂糖、甘い飲料)
    血糖値が急上昇するとインスリンが増え、皮脂腺の活動が高まりやすくなります。
  • 乳製品(特に脱脂乳)
    インスリン様成長因子(IGF-1)と関わる可能性が報告されており、体質によっては影響が出ることがあります脚注[3]
  • 脂質の多い食事直接的な因果関係は弱いですが、オイリーな食事が肌のべたつきと関連している人もいます。

とはいえ、特定の食品を“完全に禁止する”必要はありません。
食事制限のストレスが逆にホルモンバランスを乱すこともあり、逆効果になることもあります。

大切なのは、
・野菜や果物を増やす
・たんぱく質を適量とる
・血糖値が乱れにくい食べ方をする
といった、体の代謝を整えるための“バランス改善”です。

5-2. ストレスとニキビの関係

ストレスは、皮脂分泌や炎症に強く影響することが知られています。
心身にストレスがかかると、体内でコルチゾールというホルモンが増え、これが皮脂の分泌を促します。

さらにストレスは、
・寝不足
・自律神経の乱れ
・肌のバリア機能の低下
などを引き起こし、ニキビが悪化しやすい“土台”を作ります。

改善のためには、
・軽い運動
・十分な睡眠
・リラクゼーション(深呼吸、入浴など)
を生活の中に取り入れることが効果的です。

ストレスをゼロにすることは難しいですが、
「ストレスに強い生活リズム」を整えることで、ニキビの悪化を防ぐサポートになります。

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6. ニキビの進行段階の把握

ニキビは、ある日突然「赤く腫れてできる」ものではありません。
多くの場合、目に見えない初期段階から少しずつ進行していきます。
この段階を理解しておくことは、「今どの対処が適切か」「皮膚科を受診すべきか」を判断するうえで重要です。

6-1. ニキビの進行段階

① 白ニキビ(閉鎖面皰)

毛穴の出口がふさがり、皮脂や角質が内部にたまった状態です。
表面は白っぽく小さな盛り上がりとして見えますが、炎症はまだ起きていません。

この段階は痛みも赤みもないため見過ごされがちですが、
ガイドラインでも「面皰は治療の最重要ターゲット」とされており、最も介入しやすい時期です。

② 黒ニキビ(開放面皰)

毛穴の詰まりが表面に開き、内部の皮脂が空気に触れて酸化した状態です。
黒く見えるため目立ちやすくなりますが、この時点でも炎症は比較的軽度です。

無理に押し出したり、強くこすったりすると、
炎症へ進行するリスクが高まります。

③ 赤ニキビ(炎症性面皰)

毛穴の中で炎症が起こり、赤く腫れた状態です。
触ると痛みを感じることもあり、ここからニキビ跡のリスクが生じてきます。

この段階では、市販のケアだけでは改善が難しくなることもあり、
炎症を抑える治療を早期に行うことが、瘢痕(ニキビ跡)を防ぐうえでも重要です。

④ 黄ニキビ(膿疱)

炎症がさらに進行し、内部に膿がたまった状態です。
皮膚の深い部分まで炎症が及んでいることが多く、
放置すると瘢痕(クレーターや盛り上がり)が残る可能性が高くなります。

さらに進行すると結節・嚢腫といった重症化につながることもあるため、
自己処理は避け、専門的な治療が必要になる段階です。

6-2. 進行段階を知る意義

白ニキビや黒ニキビの段階では、
「予防」「詰まりを作らないケア」が中心になります。
この段階で適切に面皰治療を行うことが、将来的な炎症や瘢痕の予防につながります。

一方、赤ニキビ・黄ニキビまで進行すると、
炎症を抑える治療を適切に行わないと、長期化や跡残りにつながる可能性があります。

つまり、
「どの段階かを見極めること」=「治療の方向性を間違えないこと」
といっても過言ではありません。

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7. ニキビの治療方針

ニキビ治療では、「どの薬を使うか」よりも前に、
いま肌がどの段階にあるのかを見極めることが重要です。

治療は大きく、以下の2つに分けて考えます。

  • 炎症が強い時期(急性期)
  • 炎症が落ち着いた後(寛解・維持期)

この見極めが曖昧だと、
「薬を使っているのに治らない」「治ってもすぐ再発する」
といった悪循環に陥りやすくなります。

7-1. 急性期に用いられる治療薬

赤く腫れたニキビ、痛みや膿を伴うニキビがみられる場合は、
まず炎症を速やかに鎮めることが最優先となります。

この急性炎症期に用いられる主な薬剤は次のとおりです

7-1-1. 外用抗菌薬
  • クリンダマイシン
  • ナジフロキサシン(アクアチムクリーム®︎など)

局所の炎症を抑え、細菌の増殖を一時的に抑制します。
ただし、耐性菌対策の観点から単剤での長期使用は推奨されません

7-1-2. 内服抗菌薬
  • テトラサイクリン系(第一選択)
  • マクロライド系(耐性の問題から原則控える)

中等度〜重度の炎症性病変に用いられ、短期間で炎症を沈静化させることを目的とします。


抗菌薬はあくまで「炎症を鎮めるための短期的な治療」であり、
再発を防ぐための維持療法(面皰対策)とは役割が異なります
炎症が落ち着いたら、早期に毛穴の詰まりを防ぐ治療(レチノイドやBPOなど)へ移行することが重要です。

これらは、

  • 炎症や化膿を抑える
  • 細菌の増殖を一時的に抑える ことを目的としています。

ただし、抗菌薬は“炎症を鎮めるための短期戦力”で、再発を防ぐ維持治療(面皰対策)とは役割が異なります。
炎症が落ち着いたら、詰まりを作らない治療へ早めに切り替えることが重要です。

急性期の治療が不十分だと炎症が長引き、
色素沈着や瘢痕(ニキビ跡)につながるリスクが高まります。

7-2. 寛解・維持期の治療

赤みや腫れが引いたからといって、治療が終わるわけではありません。
炎症が治まった後の目的は、 “新しいニキビを作らせないこと” にあります。

この時期に用いられる代表的な外用薬は、以下の薬がよく用いられます。

  • アダパレン
  • 過酸化ベンゾイル(BPO)
  • ベピオゲル(アダパレンとBPOの合剤)

寛解・維持期では、

  • 毛穴の詰まりを起こしにくくする
  • 肌の状態を安定させる ことが重視されます。

目に見える症状が少ないため中断しがちですが、
ここを疎かにすると再発を繰り返す原因になります。

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8. 市販薬によるニキビ治療の位置づけ

ニキビ治療というと、まず市販薬を思い浮かべる方も多いと思います。
実際、軽いニキビであれば、市販薬だけで改善するケースもあります。

ただし、市販薬は「万能」ではなく、
使える場面と限界を理解したうえで選ぶことが重要です。

8-1. 抗菌薬が含まれる市販薬

市販されているニキビ治療薬の中には、クロラムフェニコールを含む軟膏など、抗菌薬成分を含む製品があります。
ただし、これらの薬剤には効能・効果として「尋常性ざ瘡(ニキビ)」が明記されているわけではなく、本来ニキビ治療を目的として設計されたものではありません。

また、ニキビ治療に関する診療ガイドラインでも、これら市販の抗菌薬成分が積極的に推奨されているわけではありません。

炎症が強く、抗菌薬が必要だと感じる場合であっても、これらの市販薬は「すぐに受診できないときの一時的な代替」にとどめるのが妥当です。
自己判断で使い続けるよりも、医療機関を受診し、ニキビ治療を前提にした適切な処方薬を用いる方が合理的です。

8-2. 一般的な市販薬に含まれる成分

市販のニキビ治療用外用薬には、複数の有効成分が組み合わされており、
それぞれが「炎症を抑える」「菌の増殖を抑える」「角質を整える」「皮膚を保護する」といった、異なる役割を担っています。

単一成分では対応しきれないニキビの要素に対し、
複数の作用を組み合わせることで、総合的なニキビケアを目的とした処方設計になっている点が、市販薬の特徴です。

①イブプロフェンピコノール(IPPN)
IPPNは非ステロイド性の抗炎症成分で、炎症に関与する物質の産生を抑えることで、初期ニキビの赤みや腫れをやわらげる作用があります。
ステロイドではないため、比較的使いやすく、ニキビ外用薬に広く用いられています。

②イオウ
イオウは古くからニキビ治療に用いられてきた成分で、皮脂分泌を抑える作用と、アクネ菌などの増殖を抑える作用をあわせ持ちます。
また、軽度の角質溶解作用により、毛穴づまり(コメド)の改善に寄与する点も特徴です。

③イソプロピルメチルフェノール(IPMP)
IPMPは、幅広く菌の増殖を抑える作用を持つ成分です。
ニキビの原因菌であるアクネ菌だけでなく、皮膚表面に存在する雑菌の増殖を抑えることで、ニキビの悪化予防や二次感染のリスク低減に役立ちます。
刺激が比較的少なく、多くのニキビ外用薬やスキンケア製品に配合されています。

④ビタミンE(トコフェロール)
ビタミンEは抗酸化作用を持つ脂溶性ビタミンで、皮脂の酸化や炎症の進行を抑える働きが期待されます。
血行を促す作用もあり、炎症後の色素沈着やくすみのケアを目的として配合されることがあります。
乾燥しやすい肌のコンディションを整える補助的な役割も担います。

⑤レゾルシン
レゾルシンは、角質をやわらかくする角質溶解作用と、細菌の増殖を抑える殺菌作用を併せ持つ成分です。
白ニキビや黒ニキビといった「詰まり」の段階からアプローチできる一方で、濃度や使用方法によっては刺激を感じることがあるため、敏感肌の方は注意が必要です。

⑥グリチルレチン酸
甘草由来の抗炎症成分で、皮膚の炎症反応を穏やかに抑える作用があります。
赤みやヒリつきが出やすい肌にも比較的使いやすく、「肌を落ち着かせる」目的で、医薬品だけでなく医薬部外品や化粧品にも広く用いられています。

⑦酸化亜鉛
酸化亜鉛は皮膚表面に保護膜を形成し、外的刺激や摩擦から肌を守る皮膚保護成分です。
軽い収れん作用により、炎症部位のじゅくじゅくやテカリを抑える目的で使われることもあります。
赤みのあるニキビを刺激から守りたい場面で役立つ成分です。


乾燥肌・敏感肌の方には、
グリチルレチン酸やビタミンEなど、炎症をやわらげつつ肌のバリア機能をサポートする成分を含む製品が向いています。

一方、オイリー肌や脂性ニキビが目立つ方は、
イオウやイソプロピルメチルフェノールなど、皮脂のコントロールや抗菌作用を重視した成分構成の製品を選ぶとよいでしょう。

8-3. 市販薬の使用上の注意点

市販薬を使用する際にも、いくつか押さえておきたいポイントがあります。

  • 複数の薬を同時に重ね塗りしない
  • 刺激や違和感を覚えたら、無理に使い続けない
  • 数日〜数週間使用しても改善が見られなければ、使用方法や製品を見直す

市販薬は、ニキビ治療の第一歩として非常に頼もしい選択肢です。
しかし、症状の程度によっては、早めに皮膚科へ相談した方が、結果として治療の近道になることも少なくありません。

「市販薬か、医療用か」という単純な二択ではなく、 今の肌状態に最もふさわしいアプローチを選ぶこと
—— それこそが、ニキビ治療をスムーズに進めるための鍵となります。

8-4. 市販のニキビ治療薬を選ぶなら(軽症〜初期段階)

ここまで見てきた通り、市販薬はあくまで
「軽症のニキビ」や「炎症が強くない初期段階」で力を発揮する選択肢です。

赤く腫れて痛みを伴うニキビや、繰り返す炎症がある場合は、
市販薬に固執せず、皮膚科での治療を検討した方が結果的に早いこともあります。

そのうえで、
「まずは市販薬で様子を見たい」
「皮膚科受診までのつなぎとして使いたい」
という方に向けて、成分設計の観点から選びやすい製品をいくつか紹介します。

  • ペアアクネクリームW(ライオン)
    主成分:イブプロフェンピコノール、イソプロピルメチルフェノール
    抗炎症と殺菌をバランスよく備えた標準的な処方で、軽度の炎症性ニキビに適応します。
    肌質の偏りが少ない人や、まず1本試したい方に向いた市販薬です。
  • アクネキュアクリーム(イハダ)
    主成分
    :イブプロフェンピコノール、イソプロピルメチルフェノール
    有効成分はペアアクネと共通ですが、基剤が低刺激寄りなのが特徴です。
    市販薬でヒリつきや乾燥を感じやすい人、敏感肌でも使いやすい処方といえます。
  • アポスティークリーム(ゼリア新薬)
    主成分
    :イブプロフェンピコノール、イソプロピルメチルフェノール、ビタミンE
    抗炎症・殺菌に加え、皮膚の保護作用を補助する成分を含む成分設計が特徴です。
    乾燥しやすい肌や、成分バランスを重視して選びたい方に向いています。

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9. 漢方治療の考え方

ニキビ治療というと、外用薬や抗菌薬などの西洋医学的アプローチが中心ですが、症状や体質によっては、漢方薬が補助的な役割を果たすことがあります。
漢方治療の特徴は、ニキビそのものだけでなく、体質・生活背景・炎症の起こりやすさといった“全体のバランス”を整える視点にあります。

9-1. 漢方治療の位置づけ

診療ガイドラインにおいて、漢方薬はニキビ治療の「第一選択」ではありません。 しかし、

  • 炎症を繰り返す
  • 体質的な偏りが関与している
  • 西洋医学的治療だけではコントロールが難しい

といった場合には、補助的な選択肢として用いられることがあります。

9-2. 漢方における「証」の考え方

漢方治療では、「証(しょう)」と呼ばれる概念をもとに処方を選びます。 これは病名よりも、

  • 体力の程度
  • 炎症の強さ
  • 冷え・のぼせの有無
  • 便通や月経の状態

などを総合的に判断する考え方です。 同じニキビでも、人によって処方が異なるのはこのためです。

9-3. ニキビで考えられる代表的な漢方的視点

ニキビに対して用いられる漢方薬は、主に次のような視点から選択されます。

  • 体に「熱」がこもり、炎症が強いタイプ
  • 皮脂分泌が多く、化膿しやすいタイプ
  • 血行不良やホルモンバランスの影響が関与するタイプ

これらはあくまで目安であり、実際には複数の要素が重なることも少なくありません。

9-4. 漢方治療のメリットと注意点

メリット

  • 体質改善を含めたアプローチができる
  • 長期的な視点で症状の安定を目指せる

注意点

  • 効果の出方に個人差が大きい
  • 即効性は期待しにくい
  • 体質に合わないと不調が出ることがある

そのため、自己判断での長期使用は避け、医師の判断のもとで行うことが大切です。

9-5. 西洋医学的治療との併用

漢方治療は、外用薬や抗菌薬などの西洋医学的治療と対立するものではありません。 むしろ、

  • 炎症を抑える
  • 毛穴の詰まりを防ぐ

といった基本治療を土台に、体質面の補助として併用されるケースが多く見られます。

9-6. 漢方治療は「選択肢のひとつ」

漢方薬は、すべてのニキビに必要な治療ではありません。
しかし、症状の経過や体質によっては、治療の幅を広げる選択肢となり得ます。

大切なのは、 「漢方か西洋医学か」という二択ではなく、今の自分に合った治療を選ぶこと
その柔軟な視点こそが、より良いニキビ治療につながります。

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10. ニキビ治療で用いられる漢方薬の具体例

ニキビに対する漢方治療では、
「このニキビにはこの薬」と一律に決めるのではなく、
炎症の強さ、経過、体質の傾向を踏まえて処方が選ばれます。

ここでは、ニキビ治療で比較的よく用いられる漢方薬を、
考え方ごとに整理して紹介します。

10-1. 赤みや化膿を伴うタイプ

赤く腫れたニキビや、化膿を繰り返すニキビでは、
体にこもった「熱」を冷まし、炎症を抑える目的で漢方薬が選ばれます。

  • 十味敗毒湯
    比較的初期の炎症性ニキビに用いられることが多く、
    腫れや赤みを抑えつつ、化膿の進行を防ぐ目的で使われます。
    皮膚科領域でも処方頻度の高い漢方薬の一つです。
  • 清上防風湯
    顔面に赤みが出やすく、皮脂分泌が多いタイプに用いられます。
    思春期の炎症性ニキビや、顔がほてりやすい人に選択されることがあります。
  • 黄連解毒湯
    炎症が非常に強く、赤みや熱感が目立つ場合に用いられます。
    清熱作用が強いため、体力が低下している人や冷えやすい人では慎重に使用されます。

10-2. 炎症が長引き、繰り返すタイプ

ニキビが慢性化し、同じ部位に繰り返しできる場合には、
炎症を抑えるだけでなく、体質面の偏りを整える視点が加わります。

10-3. ホルモンバランスや血行の影響が関与するタイプ

特に女性では、月経周期や冷え、血行不良がニキビの悪化に関与することがあります。
このような場合には、「血」の巡りを整える処方が検討されます。

  • 桂枝茯苓丸
    血行不良や月経不順を伴うニキビに用いられます。
    下腹部の張りや冷えを訴える人に選ばれることがあります。

  • 加味逍遙散
    ストレスの影響を受けやすく、月経前にニキビが悪化するタイプに用いられます。
    精神的な緊張やイライラを伴う場合に検討される処方です。

  • 当帰芍薬散
    冷えやむくみが強く、体力がやや低下している人に選択されます。
    ホルモンバランスの乱れが背景にあるニキビで使われることがあります。

10-4. 漢方薬を用いる際の注意点

漢方薬は、
・効果の現れ方に個人差が大きい
・即効性は期待しにくい
・体質に合わない場合は不調が出ることもある

といった特徴があります。

そのため、
症状や体調の変化を確認しながら、医師の判断のもとで使用することが重要です。

10-5. 西洋医学的治療との関係

漢方薬は、
外用薬や抗菌薬、レチノイドなどの西洋医学的治療に取って代わるものではありません。

あくまで、
基本治療を補完する選択肢のひとつとして位置づけられ、
症状や体質に応じて併用されることが一般的です。

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11. ニキビ跡(瘢痕)への考え方と治療選択肢

ニキビ跡は、一度できてしまうと、塗り薬だけで完全に消すのが難しいことがあります。
その理由はとてもシンプルで、ニキビ跡とは“肌表面の汚れ”ではなく、炎症によって生じた皮膚構造そのものの変化――血管、色素、そして真皮の傷跡――だからです。

そして、軽いニキビでも跡が残ることがあり、早期治療が予防に直結することもわかっています。
つまり、ニキビ跡における最大の対策は、跡ができる前に炎症を長引かせないこと。 これが、最も確実で、そして実は最もコストパフォーマンスの良いアプローチです。

11-1. ニキビ跡の分類

ニキビ跡は、大きく次の3つに分類すると整理しやすくなります(実際には混在することが多いです)。

① 赤みが残るタイプ(炎症後紅斑)
ニキビの腫れが引いたあとに、うっすらと赤みだけが残る状態です。
時間とともに自然に薄くなることも多く、過度な刺激はかえって長引かせる原因になります。

② 茶色っぽい跡(色素沈着)
炎症後にメラニンが残り、“シミのように”見えるタイプです。
紫外線や摩擦で悪化しやすいため、ケアの中心は「攻め」よりも 肌を守ることに置かれます。

③ 凹み・盛り上がり(瘢痕)
いわゆるクレーター(萎縮性瘢痕)や、盛り上がるタイプ(肥厚性瘢痕・ケロイド)です。
皮膚の形そのものが変化しているため、外用薬のみでの改善には限界があり、医療的アプローチが中心となります。

11-2. ニキビ跡のセルフケア

セルフケアの目的は、“跡を育てない”こと にあります。
何かを強く効かせるよりも、悪化因子を減らす方が結果につながりやすい領域です。

  • つぶさない(最重要)
  • こすらない(洗顔・クレンジング・タオル)
  • 紫外線対策(色素沈着の悪化予防)
  • 炎症がある間は攻めのケアを控える(ピーリングの乱用など)

どれも地味に見えますが、ニキビ跡の残りやすさを左右する“土台”になります。

11-3. ニキビ跡の治療

ここからは、美容皮膚科も含む医療領域です。
重要なのは、ニキビ跡治療は 「単発で一撃」ではなく、跡のタイプに合わせて組み合わせるのが基本 という点です。

  • 赤み(炎症後紅斑)
    血管が主役の赤みには、血管系レーザーや IPL などの光・レーザー治療が検討されることがあります。
    施設によって得意分野が異なるため、相談しながら選ぶのが安心です。

  • 色素沈着
    紫外線対策に加え、医療では外用治療(成分は医師判断)や、状態によってレーザーが選択肢になります。
    ただし、刺激で悪化するケースもあるため、自己流より医療の方が安全です。

  • 凹み(萎縮性瘢痕:クレーター)
    近年のレビューでは、
    ・フラクショナルレーザー
    ・マイクロニードリング
    ・RF(高周波)
    など、真皮に働きかけてコラーゲン再構築を促す治療が中心とされています。
    凹みの形(アイスピック/ボックスカー/ローリング)によって得意な治療が異なり、
    サブシジョン(癒着を切る)やフィラー(充填)を組み合わせる考え方も一般的です。

  • 盛り上がり(肥厚性瘢痕・ケロイド)
    こちらは“作られすぎる瘢痕”であり、凹みとは真逆の発想になります。
    ステロイド局所療法などが選択肢になりやすく、早めに皮膚科へ相談する価値が高い領域です。

11-4. 薬物療法による補助的アプローチ

ニキビ跡治療というと、どうしてもレーザーや注射といった“処置”が主役に見えます。
しかし実際には、瘢痕の進行を抑えたり、炎症の持続を和らげたりと、薬物療法が静かに力を発揮する場面もあります
ただし、いずれも“跡を消す薬”ではなく、あくまで治療を支える脇役としての位置づけです。

11-4-1. トラニラスト(リザベン®︎)内服

トラニラスト(リザベン®︎)は、肥厚性瘢痕やケロイドの治療で用いられる薬剤です。
瘢痕形成に関わる線維芽細胞の働きや、コラーゲンの過剰産生を穏やかに抑える作用が知られています。
ニキビ跡でも、盛り上がりを伴うタイプや、瘢痕が進行しやすいケースで補助的に選択されることがあります。
ただし、トラニラストは医療用成分であり、使用にあたっては医師の判断が必要です。

11-4-2. 漢方薬によるアプローチ

漢方薬の中では、柴苓湯が肥厚性瘢痕に対して用いられることがあります。
線維芽細胞の増殖抑制作用や炎症反応を調整する作用が報告されており、形成外科領域ではトラニラストと比較した研究で、症状改善度が同程度であったとする報告もあります。
ただし、柴苓湯も瘢痕そのものを「消す」治療ではなく、症状の軽減や進行抑制を目的とした補助的な位置づけと考えられています。

11-4-3. 薬物療法の位置づけ

繰り返しになりますが、ニキビ跡治療の中心は、あくまで「予防」と「適切な段階的治療」です。
薬物療法はレーザーなどの医療的処置に取って代わるものではありませんが、症状や経過に応じて組み合わせることで、治療全体を支える補助的な選択肢として位置づけるのが現実的でしょう。

11-5. ニキビ跡のまとめ

結論は、とてもシンプルです。
ニキビ跡は「治す」より「作らせない」。
一見遠回りに見えて、実はこれが最も確実で、最短の道です。

ニキビ跡というと、どうしても“華やかな治療”に目が向きがちです。
しかし現実には、急性期の炎症を長引かせないこと、そして維持療法で再発を減らすこと。
この静かな積み重ねこそが、跡を残さないうえで最も力を発揮します。

そして、すでに跡が残っている場合は、
赤み・色素沈着・凹み/盛り上がり
どれが主役なのかを見極め、適切な治療を選ぶことが大切です。
それが、結果的に“最も美しい肌”への近道になります。

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12. まとめ

ニキビは、誰にでも起こりうる身近な皮膚トラブルです。
しかし、誤ったケアや自己判断を続けてしまうと、本来は防げたはずの悪化やニキビ跡につながることもあります。

大切なのは、いまの肌がどの段階にあるのかを見極めること。

  • 炎症が強い“急性期”なのか
  • 落ち着いてきた“維持期”なのか
  • あるいは“跡”として残っている状態なのか

急性期には炎症を長引かせない治療を、
落ち着いた後は再発を防ぐ維持療法を、
そして跡が残ってしまった場合は、自己流で無理に対処せず、適切な医療の選択肢を整理することが大切です。

こうしたステップを丁寧に積み重ねていくことが、
結果的に「最短で、きれいな肌に近づく道」につながります。

ニキビ治療は、一発逆転を狙うものではありません。
正しい知識と、少しの根気があれば、肌は必ず応えてくれます。


【参考文献・資料】

  1. Hiboutot et al., “Pathogenesis of acne vulgaris” (Journal of the American Academy of Dermatology) ↩︎
  2. Microorganisms. 2025; “Distinct Intraspecies Variation of Cutibacterium acnes and Staphylococcus epidermidis in Acne Vulgaris and Healthy Skin.” ↩︎
  3. Juhl et al., 2018(Nutrients)「Dairy Intake and Acne Vulgaris: A Systematic Review and Meta-Analysis」 ↩︎

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